2010年1月12日火曜日

ダライアスバースト レビュー

傑作STG。

ここ数年でスペースインベーダエクストリーム1・2と非常にレベルの高いSTGを発信しているタイトー(プロデューサーアオキヒロシとサウンドチームZUNTATA)が、STGとしてブランドを持つ「ダライアス」シリーズを制作した。

インベーダは、娯楽としての楽しさを十分に表現した作品だ。「ダライアス」は、娯楽のうえに表現するものが付け加えられるシリーズ。結果として、十分な娯楽性の上に表現が付け加わった稀有なゲームになっている。



●言葉で表現しない世界感

惑星間をまたぐ人類の勃興を舞台にし、この壮大な舞台と惑星間航海をゲーム中で表現しプレイヤーに感じさせることに成功している。その壮大なスケールは、言葉や大量シーンに頼らず、すっきりとテンポよく演出されている。パロディで表現される世界観のゲームが多い中、神秘的で壮大な世界観が素直に嬉しい。

このシリーズの伝統いえる各演出と音楽の高い調和性が顕在。ゲーム場面、音楽、各効果音までもが各要所で調和しているのは、伝統とはいえ特筆に値します。

●変わらぬSTGとしての面白さ。

STGの根幹である「避ける」、「打つ」、「スコアを稼ぐ」の面白さが斬新ではないが丁寧に練りこまれている。おかげで繰り返しのプレイに耐えうるクオリティに仕上がっている。新システムのバースは、ダライアスシリーズ・STGとしてうまく調和したシステムになっている。稼ぎやプレイにおいても根幹となるシステムが、ゲームが面白くなるよううまく作用している。

●圧巻のKゾーン

敵との激しい攻防に対して、背景は敵艦隊が儀式に参列するように静観、道中のBGMも今までも各面と打って変わってゆったりと悠久歴史を感じさせるものになっています。

そしてラスボスの登場、別格のBOSS、その攻撃、そのBGMは、過去の傑作のSTGと比べても引けを取るものではありません。STGを楽しめる人ならば体験する価値があると思います。

●携帯ゲーム機として、STGの入門作として

忙しい社会人も満足して遊べるSTG。アーケード、やりこみ高難易度バースト、ごく短い時間でさっくり楽しむミッションモードと色々なあいまの時間やスタイルで楽しめるようになっています。

3種のゲーム難易度(弾の速さ、敵の量、ボスの攻撃方法の変化、点数稼ぎ方)の差を楽しみが損なわれないよう配慮されている初心者から上級者まで楽しめるように配慮されている。

そのうえで上級者にはバーストモードと高レベルのミッションを準備し、初心者には、イージモードと低レベルのミッションモードを準備しているので幅広いニーズに対応している。

◎総合的に非常にレベルの高いゲームです。

ゲームデザイナーが非常に高いレベルで全体を調和させることに成功しており、STGがもっている世界観への強い没入感や高密度の満足感を実現できている稀有なゲームになっています。STGが全盛の時代ではなく、今現在にあることに非常に感動と感謝します。



「PSP-3000使用」、液晶20インチに出力、スピーカー出力で遊んでいます

また、本作は音楽に非常に力をいれていますので、プレイされる方はイヤホン等でプレイされることを推奨します。



(基本情報)

ジャンル シューティング 対応機種 プレイステーション・ポータブル[PSP] 開発元 ピラミッド 発売元 タイトー 人数 1人 メディア UMD、ダウンロード販売 発売日 2009年12月24日 価格 [UMD]:5,090円 [DOWNLOAD]:4,000円

ダライアスバースト Video Games ダライアスバースト

販売元:タイトー

発売日:2009/12/24
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