2010年4月12日月曜日

オタキングex公開会社研修に参加してきた。

4月10日14:00愛車の折りたたみ自転車を駆ってある場所に向かっていた。
なんばで開催されるオタキングexの関西月例会に参加するためだ。あのオタキングのトークが参加費1000円で聞ける、しかも、今話題の評価経済の話もきけるかもしれない。
なんて!お得なイベントだ。
野次馬根性まるだしでの参加だ。
しかし、そこは想像していた以上にお得なイベントでした。

〈怪しい雰囲気立ち込める〉
30分ほど早く会場に着くと入り口にはスーツ姿の人たちがたむろっている。休日の土曜日にはスーツ姿は目立ちすぎる。
まさか・・あれじゃないよな・・。
怪しい壺を販売している人たちと姿が良く似ている。自分は来てはいけない場所に来てしまったのではないだろうか。あまりの怪しさに、とりあえず会場の前を通り過ぎて公園や神社で時間をつぶした。5分前に会場に入ると、20~50歳まで学生から社会人風までバラエティにあふれている参加者がすでに30人ほど席に着いていた。ここでも目立つのがスーツ姿の社員。そして、その社員達の社長を見る熱い瞳、やる気に満ちている姿!これが また怪しい。以前に無理やり参加させられたマルチ商法の会場と雰囲気と良く似ている。司会の二人はどうみても素人さんだし、もっとこなれた感じのイベントかと思ったら大違いでした。

〈とってもお得〉
空いている席に着席して、そこそこすると素人風の司会者二人がイベントの開始を告げる。

緊張が高まる。

司会の開始の挨拶は、場の緊張を解きほぐすにはあまりに短い。
ほどなく、岡田さんの猛烈なトークが始まった。
ホワイトボードに小さな文字で羅列された「いい企画を立てるには?」という問いかけに、ガンガン答えていく、しかも制限時間付きで、時おり笑いもとりながら。30分おきに司会が岡田さんに次のチャプターへの移動を告げる。
ドンドン社員達の質問を回答していく岡田さん。
内容は岡田さん哲学にもとづいて、分かりやすくおもしろい。
・おもしろさを5行で!
・すごい企画か、それ以外しかない
・企画は自分が好きなことか、誰か一人を徹底的に楽しませることを想定しなさい。

うわ~なんて大変なイベントなんだ。井原西鶴の一晩で俳句25000句を読む姿と岡田さんが重なった。

おそらく、会場の人たちも話について行くので必死だったと思う。目まぐるしく質問に回答されていく岡田さんに聴衆は聞き入り、ノートをとり、30分おきに聴衆に質問が求められ回答されていく。

でも、自分には少し違和感が生じた。ずいぶんお固いイベントなんだなって。

そんな会場の雰囲気を感じ取ってか岡田さんが、トーク進行方法を変える。先ほど話したばかりの「誰か一人を徹底的に楽しませることを想定しなさい」を目の前で実戦し始める。
一人の客(この場合は岡田さんの同級生だった)に絞って、一人を笑わすために内容や話題をこの場で変えていく。

プロ!この人は!トークのプロや!

まだこなれていない運営をフォローするために、岡田斗司夫が全力まで飛ばす熱いトーク。
う~ん、これが1000円って安いな。

<バベルの塔は、建造中!?>
今回のイベントでバベルの塔を建築で例えるならば、基礎をうっているような段階だなと感じました。
しかし、この状況。企画のプロが社員にはいないというこの状況。このことが岡田斗司夫のバベルの塔にかける本気を感じさせました。お金の損得だけで考えるならば、素人とこんなしんどい企画をわざわざするはずがない。
また、社員のメリットも見えました。途中で岡田さんの他のイベントでのギャラの話になりましたが、他のイベントなら多額のギャラを払う必要がある岡田斗司夫というコンテンツを月1万で社員の企画にまきこむことができる。おもしろくて受ける企画ならば、自分の好きな分野に岡田斗司夫を引っ張り込むことができる。なんと贅沢な特権だろうか。これらのまだ素人集団の社員を率いてオタキングexは、バベルの塔を築くのか?はたまた・・・・。とにかく、資本主義経済転覆を狙うバベルの塔の動向からは目が離せません。


*蛇足
<印象に残った内容>
・伝えたいコトを的を射た一言にしようとするのではなく、その周辺の言葉をたくさんならべて推敲する、ベターな言葉を探して数打つべし。内向的に多弁であれ!

・バンタイの話 
 ①作れるか②売れるか③もうかるか④続けられるか
 自分の会社と照らし合わせると、技術者は作れるかのみを考え、営業は売れるかのみ、もうかるか続けられるかは、だ~れも考えられない。また、それをジャッジする人間もいない。うちの会社の企画力が弱いわけがよくわかる。溜息が洩れます。

・企画が進む時は、担当が付いた時だ。これは営業をやっている自分にもよくわかる。自分がこの契約を取りたいと思わなければ、仕事が進まない。それでお客と社内の人に、この契約は弊社でもできますよ、もうかりますよ、と伝えなければ契約にはいたらないからだ。

・USTを使った放送へのアイデア
USTには,見ている視聴数とチャットやTwitterの発言が表示される。これらをプロジェクターで映して、前に出しているだけでも面白いと思う。特にトークを休みたいときは「USTのみなさ~ん」ってやってれば、視聴者がチャットで盛り上げてくれる。中には会場にいるのに、USTで見て発言する人も出てくるのではないだろうか。

・評価経済ではこんな感想でも通貨のような価値として認められるんじゃないだろうか?
そう思って書きました。そう「評価経済に参加してみた」でもあるんです。

2 件のコメント:

  1. ツイッターから来ました。
    感想面白かったです。
    岡田さんの言うとおり
    カフェバベルにそのまま転載してもいいんじゃないでしょうか。

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  2. 読んでいただいてありがとうございます。
    初めはカフェバベルに投稿しようと思って書きました。ところが、カフェバベルが思っていた以上に真面目に議論される場になっているので、このような特に論点を提示せず、茶化した文章はふさわしくないと思って個人ブログにしました。

    でも、本当はカフェバベルへの登録認証やらが良く分からなかっただけですけどねw。

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